生理は痛くて当たり前、生理痛で婦人科受診するなんて・・・と思っていませんか?
月経痛があれば我慢せず相談して下さい。
現代の女性は昔に比べて月経の回数が増加しています。
昔は早婚で3〜5人は子供を産んで、月経回数が50回程度しかありませんでしたが、現代の女性は初経年齢が低下していることと、晩婚で妊娠出産の回数が減っており、約450回以上の月経があります。排卵や月経の回数が多くなることで、子宮内膜症や卵巣癌のリスクが増えると言われています。
症状には身体症状と精神症状があり、身体症状としては、下腹部の痛みや張り、腰痛、吐き気や嘔吐、ふらつき、頭痛・頭重、疲労・脱力感、食欲不振などがみられます。一方の精神症状としては、憂鬱、怒りっぽくなる、焦燥感が募る、イライラするなどがあります。月経痛が起こる要因は主に2つが考えられます。
ひとつは、子宮や卵巣などに何の異常もみられず、いわゆる病気ではなく誰にでも起こり得る「機能性月経困難症」です。初経から2~3年を経ておこります。
こちらの場合は、子宮内膜が剥がれる際につくられるプロスタグランジンというホルモンが原因と言われ、これは子宮の筋肉収縮をうながす作用があり、腹痛や腰痛、嘔吐などを起こしたりします。
もうひとつの月経困難症は、20歳以降に発症する子宮内膜症や子宮筋腫、性器の炎症などの病気が原因の「器質性月経困難症」です。なかでも子宮内膜症を発症している場合は、子宮以外の箇所にも内膜の組織ができるので、月経時に出血することで月経困難症となります。
月経困難症が疑われる場合は検査を行いますが、その結果、子宮に異常がみられない場合は機能性月経困難症、異常があれば器質性月経困難症となります。
一般に、機能性月経困難症は、年齢とともに、また妊娠出産によって症状は軽減することが多いです。
その一方で、器質性月経困難症の場合は、症状の改善がなく、次第に悪化するため、原因となっている疾患の治療を行います。原因となる生理痛が機能性月経困難症であれば、骨盤の血流を改善するために適度な運動(軽いジョギングやウォーキングなど)や漢方療法を行います。我慢できないほどの痛みであれば、痛みが始まる前にあらかじめ鎮痛剤(痛み止め)を服用して月経痛を回避する、あるいは低用量ピルを服用するといった治療が行われます。
耐え難い生理痛に見舞われるようなことがありましたら、遠慮なさらずにご受診ください。
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アキコ婦人科クリニック 京都桂川
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