何かしらの治療を行わないと、自然に妊娠する可能性が低い状態を「不妊症」と言います。
WHO(世界保健機構)では、不妊症を「1年間の不妊期間を持つ状態」と定義しています。
女性も男性も加齢に伴って、妊娠するための身体機能が低下してきます。最も妊娠しやすい20歳台でも、1回の排卵で妊娠できる確率は30%前後といわれています。
不妊症は特別めずらしいことではありません。
夫婦の3組に1組は不妊を心配し、6組に1組は検査や治療を受けています。
不妊治療は多彩にありますが、不妊の原因によって治療内容も変わっていきます。
なお当院では、体外受精などの高度不妊治療は行っておりませんが、基礎体温チェック、卵胞計測によるタイミング指導、ホルモン検査、卵巣年齢を知る抗ミュラー管(AMH)検査を行っております。
また、自然に排卵しにくい場合には、排卵誘発剤や排卵コントロールを行います。
さらなる高度不妊治療が必要な場合は、適切な施設にご紹介させて頂いておりますので、安心して治療をお受けください。
不妊症を診断するにあたりましては、
当院が行う検査治療の流れは以下になります。
月経の状況や過去の妊娠・出産、既往歴(過去の病歴)、日頃の生活習慣などについてご質問いたします。
子宮や卵巣を産婦人科的に診察します。押して痛い箇所が無いかをみたり、超音波で子宮筋腫や子宮内膜症、子宮内膜ポリープ、卵巣嚢腫などの病変が無いかの確認を行ったりします。
また、不妊の原因になる性感染症にかかっていないかどうかのおりもの検査をします。
血液を採って、ホルモン検査や甲状腺機能や糖尿病などの全身疾患に関する検査を行います。血液検査は月経中に行う検査と、排卵後の黄体期に行う検査とで、おおむね2回行います。
卵管がつまっていないか検査します。月経が始まってから10日以内に行います。
卵巣予備能つまり、卵子の在庫の目安を知る検査です。
妊娠を考えている方、まだ考えていない場合にも30歳以上のご年齢の方には、一度測定することをお勧めしています。
不妊症は、決して女性だけの問題ではありません。夫の精子をもってきていただき検査をいたします。
タイミング法とは、基礎体温表や超音波検査、排卵検査薬で排卵日を予測し、排卵日前後に夫婦生活を持つことで妊娠を目指すという治療法です。
不妊治療と聞きますと、人工授精や体外受精などの高度な方法をまず思い浮かべると思われますが、実はこの「タイミング法」こそが、最も多く行われている治療法です。
主に不妊検査で目立った原因が無い場合にタイミング法がよく行われます。
・基礎体温票をつける(2.3ヶ月ほど基礎体温を記録しておおよその排卵日を予測します。低温期から高温への移行期が排卵日です)
→超音波検査で卵胞を確認する
・卵胞の大きさが20mmで排卵が近いと言われています。
→尿中LH検査
採取した精液を人工的に子宮の奥に入れます。
人工といっても、妊娠のプロセスは自然妊娠とほとんど同じです。通常5-6回人工授精をおこなっても妊娠に至らない場合は、次のステップに入ります。
①排卵日を予測します
②排卵日に併せて、精液を採取します
③細い管を用いて精子を子宮に注入します
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:30〜13:00 | ★ | ★ | - | ★ | ★ | ★ | ★ | - |
15:00〜18:00 | ★ | ★ | - | - | ★ | - | - | - |
休診 : 水曜日/木曜日(午後)/土曜日(午後)/日曜日(午後)/祝日
アキコ婦人科クリニック 京都桂川
京都の婦人科・産科・美容診療
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